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2018年6月25日

ジメジメ湿気をなくしたい!新築の湿気対策には調湿機能をもった壁材がおすすめ

こんにちは、敷島住宅の企画設計部です。

これからの季節は夏に向かって気温が上がるとともに、だんだんと湿気も増えてジメジメしてきますよね。
そんな時期に気になるのが、家の中の湿気やニオイ。
室内干しをしても洗濯物が乾きにくく、ジトっとした空気は気分まで重くなってしまうようです。

そして湿気が出てくると避けられないのがカビやダニ!これは主婦にとって大敵です…
せっかく新築住宅を建てられるのですから、湿気への対策をして、マイホームをいつまでもキレイに保ちたいですよね。

そんなお悩みにぴったりなのが、調湿機能をもった壁材です!
一般的な壁紙クロスの中にも吸放湿や消臭機能を持った商品もありますが、ここでは珪藻土(けいそう土)や漆喰(しっくい)といった壁塗材についてご紹介します。

珪藻土や漆喰は、クロスに比べるとあまり馴染みが無いかもしれませんが、室内の壁をこれらの塗り壁にすることで、調湿や防臭といった機能面のメリットがあるだけでなく、塗り壁のもつ表面の質感や素材本来の風合いがお部屋のイメージに深みを与えてくれます。

また、今回は珪藻土と漆喰の塗り壁材の他にも、タイルのように壁に貼って、お部屋のアクセントになる壁貼材<エコカラット>についてもご紹介していきたいと思います!

人も家もうれしい湿度とは?

さて、それでは人が過ごしやすい湿度とは具体的にどのくらいが目安となるのでしょうか?

一般に人が過ごしやすい湿度とは、40~60%がちょうど良いと言われています。この60%を越えると結露やカビが発生しやすくなり、ダニの繁殖に適した湿度となってしまいます。
では、湿度が低ければ低いほど良いのか?というと、そういう訳でも無いようです。40%を下回ると、今度はインフルエンザなどのウイルス感染リスクが高まってしまうのです。

ということで湿度を40~60%にコントロールすると、人にとって過ごしやすい環境となるのはもちろん、結露やカビを防いで家の状態を維持するのにも適した湿度となるのですね。

壁塗材

では、調湿に適した2つの壁塗材の商品をご紹介します。

珪藻土(けいそう土)

珪藻土とは、天然素材を多く使用した塗り壁の原料です。珪藻土はプランクトンの死骸が海底や湖底に長年にわたって堆積してできた粘土状の泥土で、保湿・断熱・防露・調湿・遮音・脱臭などの機能を持っています。

この珪藻土を原料とした仕上塗材の1つとして、フジワラ化学のシルタッチSNがあります。

このシルタッチSNは吸放湿機能を持っています。
室内の湿度が高くなると湿気を吸収し、乾燥すると逆に湿気を放出して、急激な湿度変化を抑制します。この機能により結露の発生を防止して、快適な室内空間を作ることができるのです!

またシルタッチSNには調湿だけではなく、悪臭物質を吸着し室内空間をクリーンに保とうとする働きがあります。
この他にも、シックハウス症候群の原因となるホルムアルデヒドの吸着分解や、高い防火性といった機能を持っています。

シルタッチSNは、カラーバリエーション・仕上がりテクスチャともに豊富なラインナップがあり、お部屋の雰囲気に合わせて和風にも洋風にも合うテイストが魅力なんです。

さて、ここで主婦のみなさんが気になるのはお手入れ方法ですよね。
シルタッチの普段のお手入れとしては、ホコリをハタキで落としたり、掃除機で取り除いて行います。また、手垢などが付着した場合、水をつけたメラミンスポンジで軽くこするか消しゴムを使って汚れを取り除くことができます。

クロスと比べるとお手入れに多少手間がかかるかもしれませんが、塗り壁ならではの風合いや高機能といった多くのメリットを持っています。
最近では、インテリアショップに珪藻土を使ったバスマットが置かれているのも目にしますし、珪藻土の高い機能は壁塗材以外のアイテムにも応用されているのですね!

シルタッチに関する詳しい情報やその他の製品は、フジワラ化学のHPをご覧下さい。

https://www.fujiwara-chemical.co.jp

漆喰(しっくい)

さて、続いては漆喰についてご紹介します。

漆喰の歴史は古く、世界最古の例は一万二千年前のメソポタミア文明の遺跡から発掘されたものだそうです。
このように漆喰は古くより世界各地で使われてきたため、漆喰と一口にいっても数多くの種類があり、特徴もさまざまです。

ここでは西洋漆喰の一つ、ドイツ本漆喰のプラネットウォールについて取り上げたいと思います。

プラネットウォールはドイツエコテストマガジンで№1の称号を受けているクライデツァイト社の天然内装塗り壁材です。大理石を主成分とする天然鉱物と天然素材の接着機能から作られているため、安全性に優れ、有害な物質を発しません。天然素材のもつ表現力とやわらかな素材感が、快適で豊かな空間を創り出します。
文化財の修復から一般住宅まで、幅広く愛されるヨーロッパの最高品質の壁塗材なのです!

プラネットウォールは調湿効果や防臭・防カビ効果のほか、優れた耐火性を持っています。また、有害物質を含まないため、化学物質に敏感な方にもおすすめできます。

プラネットウォールは下地として、ドイツ製のKOBAU(コバウ)という紙下地を使用します。この紙は厚みがありしっかりしているため破れにくく、壁のクラックを未然に防止してくれます。また紙自体の調湿機能が優れており、1m²当たり最大100mlの水分を吸収してくれるという、うれしい機能を持っているのです!

プラネットウォールは、鉱物顔料を混ぜることによってさまざまな色を楽しめるとともに、比率によって色の濃さを調整することができます。もちろん、顔料無しで素材本来の色を楽しむのもおすすめです!

さて、プラネットウォールのお手入れはどのように行うのでしょうか?
表面についてしまった汚れは消しゴムでこすることで取り除くことができます。
また、内部まで入り込んだ汚れや染みはサンドペーパーで軽く削り取ってお手入れを行って下さい。

プラネットウォールに関する詳しい情報については、プラネットジャパンのHPをご覧下さい。

http://www.planetjapan.co.jp/wall/index.html

壁貼材

エコカラット

壁塗材に続いて、今度はタイルのように壁に貼って使えるLIXIL(リクシル)の壁貼材エコカラットについてご紹介します!

このエコカラットには目に見えないたくさんのナノサイズの孔(あな)があります。この孔は家の中の空気を吸って吐いて、キレイに整える働きを持っています。エコカラットは湿度を調節したり、ニオイや有害物質を低減するといった、うれしい機能を持つ壁材なのです!

 

エコカラットのルーツは日本の気候と相性の良い「土壁」にあります。ゼロエネルギーで活躍するので、環境にも人にも優しい建材です。

 

エコカラットには空気を旧放出する孔(あな)があります。そのサイズは、湿気やニオイの吸着に最適な1ナノメートル(1mmの百万分の1)です。

 

またエコカラットは高い機能を持つだけでなく、デザインや色のバリエーションが豊富なので、お部屋のアクセントとしてもぴったりです!

 

続いてご紹介するのは、エコカラットの中でも水まわりスペースに適した商品、エコカラットプラスです。

 

エコカラットプラスの表面は超微粒子構造。水や汚れが入り込みにくく、汚れが付着したとしても水拭きすることが可能です。

 

こちらのエコカラットプラスは優れた調湿機能を持ちながらも水を吸収しにくいので、トイレや洗面といった水まわりにもおすすめです!

エコカラットに関する詳しい情報については、LIXILのHPをご覧下さい。

http://ecocarat.jp/

まとめ

いかがでしたでしょうか?

今回は新築住宅の湿気対策として、壁塗材<珪藻土・漆喰>と壁貼材<エコカラット>をご紹介しました。

家電を使って加湿や除湿をすることもできますが、電気を使わずに湿度調節やニオイの低減ができる壁材も組み合わせて使うことで、より快適な環境となることが期待できますね。
壁紙クロスとは一味違った風合いやデザインに興味のある方は、空間のアクセントとして是非取り入れてみて下さい!

執筆者/敷島住宅企画設計部
執筆者/敷島住宅企画設計部
敷島住宅設計部が執筆者です。お客様の住みやすさを考えた暮らし方提案をしています。
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