OWNERS INTERVIEW
外観
向かって左手の六角形の空間は、クイーン・アン様式をイメージして設計。
ヨーロピアンな風情が漂う憧れの一軒家を実現されたT様ご一家。指揮や作曲を手掛けるなど、音楽家として活躍されるご主人がオーストリアに留学中、「いつかはこんな家に住んでみたい」と思い描いた夢をカタチにされたそう。奥様もご主人のご意見に賛成で、古城の塔をイメージした六角形の空間は奥様のアイデアで、18世紀のクイーン・アン様式を取り入れながら設計されました。
「ロートアイアン(錬鉄)のサインポールも主人のお気に入りなんですよ」と奥様。ザルツブルクではロートアイアン製の看板を掲げるゲトライデ通りが有名ですが、音楽教室を営むご主人のご希望でサインポールと窓辺のフラワーボックスはヨーロッパ伝統のロートアイアンに。さらには玄関のアプローチにベルギー産の石材を敷き詰めて石畳を作るなど、随所にご夫婦のセンスが散りばめられています。
以前、T様ご夫妻は築60年ほどの古い借家にお住まいでしたが、「自然災害でいつ倒壊してもおかしくない」と、理想の家づくりをご決断。当時、借家の屋根裏で野良猫が生んだ5匹の猫ちゃんたちと一緒にこちらへお引越しされました。
どこでも爪とぎしてしまう猫の習性を考慮して、猫ちゃんの手が届きそうな高さまで腰板風のスーパー耐久クロスを張り巡らせ、レッスンルームと主寝室にチャイルドロックを取り付けて猫ちゃんの侵入を防ぐようにされています。
レコーディングスタジオとして機能するレッスンルームは、二重サッシの内窓と外窓で音漏れをシャットアウト。「イスに座ったまま作業がしたい」というご主人のこだわりで、テーブルの高さやラックのサイズまで何度もシミュレーションを重ねた書斎も備えています。
間もなく赤ちゃんがお生まれになられるので、ますます賑やかなご家庭になっていくことでしょう。
間取り