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2018年9月7日

住宅を建てる前に知っておきたい地盤補強工事「ベタ基礎工事」とは?

こんにちは、敷島住宅の企画設計部です。

最近日本では地震や異常気象によって災害が多く発生しています。
自然災害は100%の予測ができないため、常に意識しておくことと、事前に対策できることは実施する必要があります。
これから新築住宅を購入する方も同様に、突然の災害に耐えられるよう住宅建設の際はしっかりと基礎工事を行なっておかなければなりません。

今回は、その住宅基礎工事の中でも「ベタ基礎工事」についての基礎知識と、当社で行なっている工事内容をご紹介します。

ベタ基礎工事とは

「ベタ基礎」とは、建物の基礎の一種です。基礎の立ち上がりだけでなく、建物が乗る範囲の底盤一面が鉄筋コンクリートになっている工法のことで、建物の荷重を底盤全体で受け止めることができます。

木造住宅で使われる基礎には、「布基礎」という構法もあります。
布基礎は、断面が逆T字型をした鉄筋コンクリートを連続して繋げた基礎になります。
一面がコンクリートで覆われるベタ基礎とは違い、コンクリートの使用量は少なめです。

ベタ基礎は布基礎と比べ、コンクリートと鉄筋を豊富に使うためコストはかかりますが、地面をコンクリートで覆うため、建物の天敵であるシロアリが地中から侵入しにくくなります。
コンクリートの下にはポリエチレンフィルムでできた防湿シートを敷くため、防湿性も優れており、基礎部分から劣化を防ぐことができます。
また、基礎と床の隙間を使って配管するため、点検・補修などメンテナンスが簡単になります。

敷島住宅の基礎工事

当社では、まず地盤調査を行い、結果その地盤が軟弱であるとわかった場合は補強工事を行います。その後、「ベタ基礎」の工事が始まります。

配筋作業

住宅金融支援機構が定めている仕様(300mm間隔・直径10mm以上)を上回る200mm間隔で直径13mm(立ち上がり部分は10mm)の鉄筋を組みます。

配筋検査

配筋作業完了後、住宅瑕疵担保責任保険および、住宅性能表示制度に基づき、完成した基礎配筋を第三者機関が調査を行います。
こうすることで、完成した配筋部分の状態や補強度が明確になるので、完成後の住宅の安全性が保証されます。

コンクリート打設

検査終了後、ベタ基礎のベース部分にコンクリートを流し込みます。
ベース部分のコンクリートが硬化した後、立ち上がり部分の型枠を組み、立ち上がり部分もコンクリートで固めていきます。

ベタ基礎の完成

コンクリートが硬化して型枠を外したら、立ち上がり部分が水平かどうかのチェックを行います。
当社では、立ち上がりの厚みの基本を150mmとしています。
構造上必要な壁に引戸を設置する場合には、引戸の敷居下部の基礎を厚くして、引き抜き応力の大きい箇所にはホールダウン金物を多く設置するなど調整を行っています。

 

「ベタ基礎」とは何か、当社が行なっている基礎工事はどういうものか、ご理解いただけましたでしょうか?

新築をお考えで、基礎工事に興味や疑問をお持ちの方は、是非当社へご相談ください。

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